平成25年度(2013) 試験 問24 | 中小企業診断士 企業経営理論
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
企業は、その利益実現のための要素のひとつとして売上高の変化に関心を持つ。
そして、売上高の変化にどのように戦略的に対応していくかを意思決定することが求められる。
ここで、
企業の売上高=対象市場規模×市場シェア
という定義式を用いることにする。
この式の内容を図式化すると下図でとらえることができる。
これを見ると、①企業の売上高は対象とする市場全体の成長率だけでなく、市場シェアの変化によっても多様に変動することが分かる。
また、このことは②企業の戦略適応の方法が異なることも示している。
(設問1)
文中の下線部①に示す「売上高の多様な変動」について、図の各象限における売上高の変動パターンを検討した場合、最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
象限Aでは、売上高は微減の方向へと向かっていく。
選択肢 イ
象限Bでは、売上高に変化が見られないことがある。
選択肢 ウ
象限Cでは、売上高は減少することになる。
選択肢 エ
象限Dでは、売上高が減少するケースも起こりうる。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成25年度(2013) 試験 問24]
(設問 2)
文中の下線部②に示す「異なる戦略適応」のパターンとそれらの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
象限Aでは、対象市場の適否についての分析を早急に進めるとともに競争戦略の再検討が求められる。
選択肢 イ
象限Bでは、対象市場の再選択が優先順位の高い作業となる。
選択肢 ウ
象限Bと象限Cの状態でそれぞれ同じ程度の売上増を目標として設定した場合、Bの方がより多くのマーケティング費用が必要となる。
選択肢 エ
象限Dでは、市場が飽和に達しつつあり、現状の戦略をさらに推進することにはリスクが伴う。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成25年度(2013) 試験 問24]