平成27年度(2015) 試験 問3 | 中小企業診断士 経営法務
以下の会話は、中小企業診断士であるあなたとX株式会社(以下「X社」という。)の代表取締役甲氏との間で行われたものである。この会話を読んで、下記の設問に答えよ。
甲氏:「今度、当社で開発した新製品aの販売を計画しています。そこで、卸売業者との間で締結する継続的な売買基本契約の内容を検討しています。ちょっと見てもらってもいいですか。売主が当社で、買主が卸売業者になります。」
あなた:「分かりました。あれ、『買主は、売主が指定した価格で商品を小売業者に転売するものとする。という条項が定められていますね。」
甲氏:「何か問題がありますか。」
あなた:「こうした条項を定めることは、 [A] のうちの再販売価格の拘束に当たり、独占禁止法上、原則として違法となるとされていたはずです。」
甲氏:「そうなんですか。」
あなた:「ええ。他にも、卸売業者に対して、aと競合する商品の購入を禁止したり、X社が事前に同意していない小売業者への転売を禁止したりすると、 [A] に該当する可能性があります。」
甲氏:「知りませんでした。 [A] に該当するとどのような処分を受けるのですか。」
あなた:「例えば、公正取引委員会から [B] を受ける場合があります。ただ、 [A] に該当する可能性のある条項でも場合によっては定めることができたと思います。詳しいことは弁護士の先生に相談してみてはどうでしょうか。」
(設問1)
会話の中の空欄Aに入る語句として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
抱き合わせ販売
選択肢 イ
不公正な取引方法
選択肢 ウ
不当な取引制限
選択肢 エ
優越的地位の濫用
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成27年度(2015) 試験 問3]
(設問 2)
会話の中の空欄Bに入る語句として、最も不適切なものはどれか。
選択肢 ア
課徴金納付命令
選択肢 イ
警告
選択肢 ウ
排除措置命令
選択肢 エ
罰金刑
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成27年度(2015) 試験 問3]