前の問題次の問題


一定の取引分野における競争を実質的に制限することになる、株式の取得、合併、吸収分割、共同株式移転、事業譲受けといった企業結合は、独占禁止法により禁止されている。
この点、企業結合後のハーフィンダール・ハーシュマン指数(以下「HHI」という。)が次の①から③のいずれかに該当する場合には、通常、独占禁止法に違反しないと考えられている。
この①から③の規準を満たす領域のことを「セーフハーバー」と呼ぶ。
HHIは、一定の取引分野における各事業者の市場シェア(百分率で示される。
)をそれぞれ2乗し、2乗された市場シェアを合計することによって算出される。

①企業結合後のHHIが1,500以下である場合
②企業結合後のHHIが1,500超2,500以下であって、かつ、結合後のHHIから結合前のHHIを控除した数値が250以下である場合
③企業結合後のHHIが2,500を超え、かつ、結合後のHHIから結合前のHHIを控除した数値が150以下である場合

企業結合前の一定の取引分野における各事業者の市場シェアについては、次の(1)と(2)の2つの場合があるとして、セーフハーバーを満たさないものを下記の解答群から選べ。



(1) 企業結合前の一定の取引分野における各事業者の市場シェアが、A社30%、B社25%、C社20%、D社10%、E社9%、F社6%の場合。

(2) 企業結合前の一定の取引分野における各事業者の市場シェアが、A社40%、B社30%、C社12%、D社10%、E社5%、F社3%の場合。

選択肢 ア

(1)の場合において、C社とE社が企業結合を行い、結合後の市場シェアがA社30%、C+E社29%、B社25%、D社10%、F社6%となるとき。

選択肢 イ

(1)の場合において、D社とE社が企業結合を行い、結合後の市場シェアがA社30%、B社25%、C社20%、D+E社19%、F社6%となるとき。

選択肢 ウ

(2)の場合において、C社とE社が企業結合を行い、結合後の市場シェアがA社40%、B社30%、C+E社17%、D社10%、F社3%となるとき。

選択肢 エ

(2)の場合において、D社とE社が企業結合を行い、結合後の市場シェアがA社40%、B社30%、D+E社15%、C社12%、F社3%となるとき。

[出典:中小企業診断士 経営法務 平成27年度(2015) 試験 問4]

解答

正解
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