平成24年度(2012) 試験 問19 | 中小企業診断士 経営法務
新たな取引先と商品の売買取引を開始することに関連した下記の設問に答えよ。（設問１）新たに取引を開始するにあたり、商業登記簿謄本（登記事項証明書）で取引先の内容を把握することが重要である。これによって把握できるものに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢 ア
会社の資本金の額を閲覧し、資本金の大きさを確かめる。
選択肢 イ
会社の本店及び支店の所在場所を閲覧し、実際の取引先の住所と一致しているかを確かめる。
選択肢 ウ
会社の目的を閲覧し、実際の取引を行う事業が含まれているかを確かめる。
選択肢 エ
会社の役員を閲覧し、代表取締役の氏名および学歴を確かめる。
[出典：中小企業診断士 経営法務 平成24年度(2012) 試験 問19]
(設問 2)
取引先（買主）と新規に取引を開始するに先立ち、債権の保全・回収のための特約を定めた取引基本契約書を締結することが望まれる。この契約書の特約条項のうち、「期限の利益の喪失」条項を盛り込むことによって期待される効果に関する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
取引先が代金を完済するまで納入品の所有権を売主のものとし、いつでも納入品の返還を要求できる。
選択肢 イ
取引先に信用不安や経営危機などの一定の事由が発生した場合に、一方的に取引を終了させることができる。
選択肢 ウ
取引先に代金の支払遅延などの一定の事由が発生した場合に、支払期日前でも支払期日の到来していないすべての売掛金について直ちに支払いを請求することができる。
選択肢 エ
取引先の債権回収に不安が生じた場合に、納入品の引き渡し数量を制限したりストップすることができる。
[出典：中小企業診断士 経営法務 平成24年度(2012) 試験 問19]