平成20年度(2008) 試験 問9 | 中小企業診断士 経営法務
中小企業診断士のあなたは、地方都市の野菜の卸会社であるE株式会社を訪問した際に、そこの社長との間で次のような会話を交わした。この会話の中の空欄A~Dに入るものとして、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
社長:「うちの会社で取り扱っている、この地域の地名○○に野菜の普通名称▽▽を組み合わせてこれを商品「○○▽▽」とする野菜▽▽は、この地域の特産品ですが、2~3年前から隣接他県でも知られるところとなり、引き合いも多く、取扱高も増えています。ところが、人気が出てきたせいか、最近この地域以外で生産された野菜▽▽にまで○○の地名を付けて「○○▽▽」の商品名で出荷されてくるようになってきています。この地域の活性化を図る旗振り役を務めている私としては、これ以上他地域で生産された野菜▽▽に、この地域の地名○○を組み合わせた「○○▽▽」の商標が使用されないようにするために、何とかしたいと考えていますが、何か方法はありませんか。ほら、何とかという地域ブランドの登録制度があると聞いていますが。」
あなた:「それは [A] のことではないかと思います。確か平成18年の4月から登録が認められるようになっています。」
社長:「そうそう、それそれ、それってうちの会社でも出願することができるのですかね。会社でだめならば私個人でも構いませんが‥‥。」
あなた:「いや、この [A] も [B] ですから、確か株式会社ではだめだと思いますよ。社長個人でもだめだと思います。」
社長:「それでは一体誰が登録出願をすればよいのですか。」
あなた:「この場合は、この地域の [C] が最適と考えます。」
社長:「あ、そう、なるほどね。それではこの地域の [C] には私の幼なじみがいるので、早速話をしてみましょう。その他に、この [A] を取得するのに必要なことはありませんか。」
あなた:「そうですね。この野菜▽▽の商品名「○○▽▽」は隣接他県にも知られているようですが、ただ出願しただけでは足らず、必ず [D] を証明する資料が必要のようです。詳しくは私の友人である弁理士を紹介いたしますので、相談してみてください。」
選択肢 ア
A:地域団体商標
選択肢 イ
B:団体商標
選択肢 ウ
C:農業協同組合
選択肢 エ
D:著名性
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成20年度(2008) 試験 問9]
解答
正解
エ
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