平成16年度(2004) 試験 問5 | 中小企業診断士 経営法務
次の特許権侵害に関する記述のうちで、最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
会社Xは、特許権を有しており、当該特許に係る製品Aの製造販売を行っている。会社Yは、会社Xが製造販売する特許に係る製品Aを会社Xから購入し、改造して製品Aとは異なる製品Bを製造し、会社Yの製造に係る製品であるとして販売している。この会社Yの販売行為は、会社Xの有する特許権を侵害することになる。
選択肢 イ
会社Xは、特許権を有しており、当該特許に係る製品Aの製造販売を行っている。会社Yは、会社Xが製造販売する特許に係る製品Aを購入し、会社Xが製造販売する製品Cをセットにして自社ブランドを付けて販売している。この会社Yの販売行為は、会社Xの有する特許権を侵害することになる。
選択肢 ウ
会社Xは、特許権を有しており、当該特許に係る製品Aの製造販売を行っている。会社Yは、会社Xが製造販売する特許に係る製品Aを購入し、会社Yの製造に係る製品Bであると偽った表示をして販売している。この会社Yの販売行為は、会社Xの有する特許権を侵害することになる。
選択肢 エ
会社Xは、特許権を有しており、当該特許に係る製品Aを下請け業者Yに製造させ、自社製品として販売を行っている。会社Zは、会社Xが製造販売する特許に係る製品Aを購入し、製品Aのコピー商品Bを製造し、この製造したコピー商品Bを全品下請け業者Yに販売し、下請け業者Yは、会社Zから購入した製品Bを会社Xに納入していた。この会社Zの下請け業者Yへのコピー商品Bの販売行為、及び下請け業者Yがコピー商品Bを買い取る行為は、会社Xの有する特許権を侵害することになる。
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成16年度(2004) 試験 問5]