平成16年度(2004) 試験 問13 | 中小企業診断士 経営法務
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
ある商品の原材料の購入や商品の流通過程などでは、一定の契約に基づいて継続的・反覆的に売買が行われることが多い。これを継続的売買契約という。継続的売買契約の中には①当事者間の包括的な契約に基づいて、直ちに具体的な売買契約が成立するもの②包括的な基本契約とは別に、個別に具体的な売買契約が結ばれるものであっ て、
(a) 買主の一方的な意思表示により個別の売買契約が成立するもの、すなわち買主が [ ] を有するもの、または、
(b) 個別の売買契約は買主の申込と売主の承諾によって成立するものとがある。
(設問1)
文中の空欄に最も適切な語はどれか。
選択肢 ア
再売買予約権
選択肢 イ
承諾通知権
選択肢 ウ
売買承諾権
選択肢 エ
申込通知権
選択肢 オ
予約完結権
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成16年度(2004) 試験 問13]
(設問 2)
次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
継続的売買契約のうち①と②(a)のタイプにおいては、基本契約がある以上、これとは別に売主側の同意を要することなく買主側は商品の引渡義務を発生させることができる。
選択肢 イ
②(a)と②(b)のタイプの継続的売買契約において、個別に成立した売買契約は、包括的な基本契約に基づくものであるので、包括的な基本契約が解除により終了すると、個別の売買契約のうち履行が完了していない売買契約は、遡及的に消滅する。
選択肢 ウ
②(b)のタイプであっても、売主と買主の間には継続的な売買について包括的な基本契約が成立しているので、買主の申込に対し、売主は承諾する義務を負っている。
選択肢 エ
②(b)のタイプの継続的売買契約では、買主の申込から一定期間内に売主が拒絶の回答をしない場合には、個別の売買契約が成立する。
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成16年度(2004) 試験 問13]