平成15年度(2003) 試験 問23 | 中小企業診断士 経営法務
メーカーであるT株式会社を営むA氏は、昨今の景気の低迷から受注が先細り、将来資金繰りに窮する危険性があることから、かねてより取引のある某金融機関に追加融資を依頼したところ、担保不足を理由に拒絶されてしまった。
そこで、やはりかねてより付き合いのあった中小企業診断士であるX氏に資金調達の方策について相談したところ、X氏から以下のアドバイスを得た。
○T株式会社は、売掛金の回収期間が業界平均よりも長いため、T株式会社が [ ] を行うことにより資金回収の早期化を図ってはどうか。
○取引先・従業員等を引受者とする少人数私募債を発行して資金調達を模索してみてはどうか。
上記各アドバイスの内容に関連して、以下の設問に答えよ。
(設問1)
文中の空欄に入るものとして最も不適切なものはどれか。
選択肢 ア
証券化
選択肢 イ
手形の発行
選択肢 ウ
得意先に対する回収条件の変更要請
選択肢 エ
ファクタリングの活用
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成15年度(2003) 試験 問23]
(設問 2)
少人数私募債制度に関連する説明として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
私募債であるためには、社債の購入者は役員・従業員等の個人縁故者に限定する必要がある。
選択肢 イ
社債権者が金融機関等の適格機関投資家を含めて50名未満の場合は、目論見書を作成する必要はない。
選択肢 ウ
社債発行口数が50以上の場合は、商法にいう社債管理会社を選定する必要がある。
選択肢 エ
証券取引法上、社債の発行価額が5億円以上の募集又は売出しの場合には有価証券届出書を財務局長等に提出しなければならない。
[出典:中小企業診断士 経営法務 平成15年度(2003) 試験 問23]