平成24年度(2012) 試験 問15 | 中小企業診断士 企業経営理論
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。組織におけるパワーは、目的達成の鍵となることが多い。パワー現象には本質的に持つ者と持たざる者の間に相互依存関係があり、使い方も異なる。パワーの行使は、組織内外の政治的行動を伴うものである。最も不適切なものはどれか。
選択肢 ア
相手が高く評価し範例となることからくる同一化パワー
選択肢 イ
相手が必要とする知識・スキル・経験からくるエキスパート・パワー
選択肢 ウ
降格・解雇などのように相手がいやがることができる能力からくる強制的パワー
選択肢 エ
公式的な権限を持っているという相手側の信念からくる合法パワー
選択肢 オ
昇進・昇格などのように相手が望むことが与えられる能力からくる報償パワー
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成24年度(2012) 試験 問15]
(設問 2)
文中の下線部②の組織内外の「政治的行動」を説明する記述として、最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
政治的行動は、影響を受けた個人の権利を尊重したものであるかどうかの倫理基準が優先される。
選択肢 イ
政治的行動は、課題達成の機会ではなく脅威とみなされると防衛的行動につながるが、仕事や職場環境への否定的感情に結びつかない。
選択肢 ウ
政治的行動は、公正かつ公平なものであると印象を管理することで正当化され、倫理的ジレンマを回避できる。
選択肢 エ
政治的行動は、不確実性が高く組織目標間の優先順位について意見の不一致があるときに合意形成をつくるメカニズムである。
選択肢 オ
政治的行動は、倫理的には個人の自己利益と組織目標の双方に合致していることが条件である。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成24年度(2012) 試験 問15]