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完成品メーカーと部品供給メーカーとの企業間の取引には、常に競争と協調の両面が存在する。そのような企業間の取引で発生する事態についての記述として、最も不適切なものはどれか

選択肢 ア

過剰な生産能力を持つ業界の部品メーカーA社は、過小な生産能力の業界の部品メーカーB社に比べて、高い利益率を獲得できる可能性は低くなる。 

選択肢 イ

部品メーカーC社は、4社の完成品メーカー各社に同じ量の部品を独占的に供給しているが、その部品の生産ラインにトラブルが発生したため、生産量を長期にわたって減らさざるを得なくなったにもかかわらず、利益率はむしろ増加傾向に転じた。 

選択肢 ウ

部品メーカーD社は、供給先の完成品メーカーE社との取引契約に、E社が他の部品メーカーに乗り換える場合D社に打診するという条項を結んでいるので、値引き要求や競合他社との受注争奪で有利になる可能性が高くなった。 

選択肢 エ

部品メーカーF社は、自社のみが生産できるある部品について取引の大きな完成品メーカーG社と最も有利な条件を自動的に適用するという契約書を結んでいるが、このことが他の完成品メーカーにも知られた結果、各社の値引き要求に屈して利益が激減してしまった。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成23年度(2011) 試験 問8]

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