平成20年度(2008) 試験 問5 | 中小企業診断士 企業経営理論
日本のベンチャー企業をめぐる動向に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢 ア
TLOや産学連携活動を通じて大学の知的資源の市場化が進んでおり、起業家的人材教育とあいまって、大学発ベンチャーの数は着実に増加している。
選択肢 イ
新興業界では、いち早く技術やマーケティングの優位性を確立して、業界の競争ルールに影響力を持つことができると、先行者優位を享受することができる。
選択肢 ウ
大企業からのスピンアウトによるハイテク・ベンチャーが少ないのは、発明者に報いることなく特許がすべて会社の知財になってしまったり、終身雇用慣行のため独立意識が低いからである。
選択肢 エ
知財権保護の法的整備が進むにつれて、技術特許のビジネス化が可能になっており、ハイテクを武器にするベンチャー企業の創業が多くみられるようになった。
選択肢 オ
ベンチャー企業への支援制度をみると、人材や経営能力などの資金以外の経営資源の不足を克服するには必ずしも十分ではないが、資金助成や税制優遇などは多様化してきている。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成20年度(2008) 試験 問5]