平成20年度(2008) 試験 問9 | 中小企業診断士 企業経営理論
1990年代の日本経済は長期不況に見舞われ、しばしば失われた10年と呼ばれている。この間、経済はグローバル化し、企業は個々に戦略的対応を繰り広げてきている。このような失われた10年を説明するものとして、最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
この時代、熟練技能労働者が韓国や中国の企業にも流出したため、一部では生産技術の国際格差が縮まり、競争優位を失うことが見られた。
選択肢 イ
事業領域の選択と集中を行う企業が増えたが、狭い得意分野に特化したため市場適応能力を失い長期にわたって業績不良に悩まされる企業が多発し、不況を長引かせるところとなった。
選択肢 ウ
生産の海外移転が順調に進み、海外生産規模は1990年代末にはGDPの50%に達するようになり、税制面から海外子会社を連結対象にした新しい会計制度が施行された。
選択肢 エ
不良債権処理のため低金利政策がとられたので、融資条件が大幅に緩和され、中小企業は資金需要を容易に満たすことができたので、廃業件数は減少した。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成20年度(2008) 試験 問9]