平成19年度(2007) 試験 問4 | 中小企業診断士 企業経営理論
IT(情報技術)を利用した新規事業の成功事例が次々に生まれている。このような新規事業に関する説明として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
ITは誰もが利用できる完結した技術システムであり、コア・コンピタンスである固有の情報や知識などの資源をベースにする必要がまったくない点が、ITビジネスの大きな特徴である。
選択肢 イ
IT利用によって、顧客に提供する製品・サービスの価値や情報を広く伝えることができるようになるが、その反面で、IT機器への投資が巨額になるので収益性が低下することは避けられない。
選択肢 ウ
IT利用の新規事業では、顧客の求める価値を提供できるようにビジネスを設計することが大切であるが、その設計アイデアは概して他社に見えやすく、模倣されやすいので、それを防ぐ手段を講じることの重要性を軽視してはならない。
選択肢 エ
ITを利用した新規事業の成功事例は、しばしばビジネス・モデルと呼ばれるが、これはビジネスのアイデアやデザインについて知的財産権が確立されたものを指している。
選択肢 オ
ITを利用して自社に特徴的な分業の構造、インセンティブのシステム、情報、モノ,カネの流れなどを統合化する場合、独創性に欠けたものになるので自社の強みが薄らぐことに注意しなければならない。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成19年度(2007) 試験 問4]