平成19年度(2007) 試験 問13 | 中小企業診断士 企業経営理論
次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。
経営組織において①集団は、個人が直接帰属意識を感じる準拠枠を提供するとともに、社会的欲求を充足する基本的単位として重要な役割を果たしている。
②集団圧力は参加者に同調行動を促すため、集団のリーダーは集団規範の形成や組織文化の形成に大きな影響を与える。
役割や規則がとかく重視される公式組織に、価値を注入して活性化するリーダーシップの機能は [ ] といわれる。
文中の下線部①の集団のダイナミクスに関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
集団圧力が強く作用する非公式集団が多いほど、上位の公式組織の目標達成度は高くなる。
選択肢 イ
集団圧力の強さは、その集団が個人にとっての環境をコントロールできる範囲が拡大するにつれて小さくなる。
選択肢 ウ
集団に対する外部からの脅威は、集団の凝集性を高め、個人が集団の価値と一体化する可能性を高める。
選択肢 エ
集団の規模が大きいほど、その集団の組織内での威信が高くなるから、個人が集団の価値と一体化する度合いは強くなる。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成19年度(2007) 試験 問13]
(設問 2)
文中の下線部②に関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
集団の規模が大きくなると、個人の努力と集団の成果の関係が明確になるため、「ただ乗り」するメンバーが出てくる可能性は高くなる。
選択肢 イ
集団の規模が大きくなるほど、またメンバーが経験を共有する期間が長いほど、集団の凝集性も高くなる。
選択肢 ウ
集団の凝集性が高くなるほど、生産性も向上する。
選択肢 エ
集団のメンバーがコンセンサスを重視すぎると、「グループシンク(groupthink)」と呼ばれる現象に陥る可能性が高まる。
選択肢 オ
同質性の高い集団の方が、個人の場合よりも、よりリスクの低い意思決定を行う傾向がある。このことを「グループシフト(groupshift)」という。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成19年度(2007) 試験 問13]
(設問 3)
文中の空欄に入る言葉として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
温情型リーダーシップ
選択肢 イ
権威主義的リーダーシップ
選択肢 ウ
参加型リーダーシップ
選択肢 エ
制度的リーダーシップ
選択肢 オ
リーダーの連結ピン機能
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成19年度(2007) 試験 問13]