平成19年度(2007) 試験 問14 | 中小企業診断士 企業経営理論
企業組織の境界の決定要因の一つに取引コスト(transactioncost)がある。取引コストと境界の決定に関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
当該企業に特有の知識などを必要とする特異性が高い職務についての労働力市場は、内部化したほうが労使間の情報の非対称性が大きくなるため、取引コストを低くすることができる。
選択肢 イ
当該部品を供給できる企業の数が少ない場合には、市場メカニズムを通じて取引すると取引相手が機会主義的に行動できる余地が少なくなるので、内部化したほうが取引コストを低くすることができる。
選択肢 ウ
取引主体の合理性の限界を超える複雑な職務の場合、組織に内部化するよりも、市場メカニズムを通じて調達したほうが取引コストが低くなる。
選択肢 エ
内部労働市場では組織が個人を評価する能力が高くなるので、個人の機会主義的な行動を抑制し、取引コストを低く抑えることができる。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成19年度(2007) 試験 問14]