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次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

全国各地に様々な産業が集積している。
戦後の工業化の過程では重工業を中心にした工業地帯が生まれ、その分散配置を進める中で①新産業都市やテクノポリスなどの集積地が登場した。
工業化が進むにつれて、人口の都市への集中が起こり、都市の消費を支える中心商店街などの商業集積がみられるようになった。
しかし、産業構造が高度化し、生活スタイルや消費行動が変化するようになると、②地方都市では商店街は困難に直面するところとなった
また、先端技術分野では③異業種の企業が連携して新たな産業集積が生まれつつある

(設問1)
文中の下線部①の新産業都市やテクノポリスの実態について最も適切なものはどれか。

選択肢 ア

アジア、特に中国の工業化が急進展していたので、地方の企業誘致は中国との競争にさらされるようになった。

選択肢 イ

行政は地場企業の工業用地への入居を優先したので、大企業の地方分散は進まなかった。

選択肢 ウ

工業団地を整備するにあたって、行政は企業の要望を取り入れたので、どこも入居は順調に推移した。

選択肢 エ

産業の集積には、企業のみならず、技術や人材を供給する大学、自治体の支援、そして便利で良好な生活空間などが一体となって相乗効果を発揮することが望ましいことが指摘された。

選択肢 オ

大企業が生産拠点を地方に分散するにともなって、工業力の乏しい地方都市にも中小のサポーティング・インダストリーが多数生まれ、第1次ベンチャー・ブームが地方から起こった。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成17年度(2005) 試験 問5]

(設問 2)
文中の下線部②の商店街をめぐる問題として最も不適切なものはどれか。

選択肢 ア

郊外型の大型店に客を奪われ、商店街の売上が激減している。

選択肢 イ

商店街の経営者が高齢化して後継者不足になっている。

選択肢 ウ

商店街への大型店出店への反対運動が激しく、大型店は郊外出店を余儀なくされる例が続出している。

選択肢 エ

タウン・マネジメントを使った商店街の再開発は大きな成果を生み出せないでいる。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成17年度(2005) 試験 問5]

(設問 3)
文中の下線部③の新たな産業集積の説明として、最も適切なものはどれか。

選択肢 ア

エレクトロニクスや自動車産業における水平型のネットワークによる技術連携が代表的であり、ネットワークの中心となる企業の名を冠した産業集積がみられる。

選択肢 イ

社会的な分業が特定地域に集中して地域の特産品が生まれている。

選択肢 ウ

この例として先端技術分野の異業種が空間的に集積し、ネットワーク型の連携をとっている例がIT分野などにみられ、しばしば産業クラスターと呼ばれている。

選択肢 エ

この例として注目されるのは、ハイテク団地をつくり、先端技術企業を集団立地させて産業集積をつくるものであり、手法的には古典的であるが、M.ポーターの提唱に沿って産業集積のダイヤモンド・モデルと呼ばれている。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成17年度(2005) 試験 問5]

解答

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