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一般に事業の海外進出の程度によって、企業経営は、国内経営段階から、国際化段階、多国籍化段階、グローバル化段階の順で高度化していくと考えられている。企業経営のこうした発展段階にしたがって、その戦略に適した組織構造や経営管理システムを構築していかなくては、企業はその経営資源を有効に活用することはできない。 国際化段階、多国籍化段階、グローバル化段階の各段階における組織構造や管理システムの特徴に関する記述として、最も適切なものはどれか。

選択肢 ア

国際化段階は事業の海外進出の初期段階であり、主に商社などと提携した製品輸出が中心であるため、社内には海外事業を専門に管理する部門はまだ形成されていない。

選択肢 イ

多国籍化段階では、進出した各国の事情に合わせて製品仕様などを変えていかなくてはならないので、海外業務を専門に扱う国際事業部のような組織がおかれ、全社の海外業務を集中的に管理する。

選択肢 ウ

多国籍化段階では、国もしくは地域別の事業部制をとることが多く、それぞれが各国の市場にあわせた事業戦略をとることができる。

選択肢 エ

グローバル化段階では、進出したそれぞれの国や地域で十分大きな規模で企業活動を展開しているため、それぞれの海外子会社ごとに独立の戦略的意思決定ができるよう十分な責任・権限が与えられている。

選択肢 オ

グローバル化段階では、地域別・製品別のマトリックス構造をとることが多いが、進出した各国間の文化の差などに十分配慮して、地域ごとに異なる人事評価規定などが導入される。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成17年度(2005) 試験 問15]

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