前の問題次の問題

百貨店や繁華街には、いわゆる有名ブランドショップが多数みられる。マーケティングにおいては、いわゆる有名ブランドだけがブランド政策の対象ではなく、ブランドのついたものはすべてその対象となる。したがって、①ブランドの種類はいくつもある。ブランドを保有管理する事業者に注目すると、ブランドは製造業者だけではなく、流通業者も保有管理している。後者のことを②プライベート・ブランドということがある。また、ブランドそのものがM&Aなどの形で売買の対象となることもある。マーケティングを遂行する上で、近年、特に③ブランド価値が注目されている。

(設問1)
文中の下線部①のブランドの種類に関して、ブランド・ネームのつけ方にはいろいろな方式がある。これに関する説明として最も適切なものはどれか。

選択肢 ア

企業名と個別ブランドを組み合わせる方法では、新商品であっても個別ブランド部分でその商品の信用を示すことができ、市場浸透を容易に行うことが可能である。

選択肢 イ

個別ブランド・ネームは、既存の商品で培ってきたブランド・イメージを活用して、例えば低価格市場といった新しい市場に進出する時などに利用される。

選択肢 ウ

統一ファミリー・ネームとは、あらゆる商品に対して同じブランド・ネームを採用することである。過去の製品によって、顧客はすでにある程度ブランドに関する情報を得ているので、その商品の仕様を訴求するためのプロモーション・コストが節約できる。

選択肢 エ

複数ファミリー・ネームは、多様な商品を扱っている場合において、市場セグメントなどに応じてファミリー・ネームを複数使用することである。消費者は、製品の位置付けを理解しやすく、商品選択が容易になる。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成16年度(2004) 試験 問36]

(設問 2)
文中の下線部②のプライベート・ブランドは、ストア・ブランド、プライベート・レーベルなどといわれることもある。プライベート・ブランドに関する説明として最も適切なものはどれか。

選択肢 ア

小売業は、ナショナル・ブランドを低価格で販売することが容易なときに、その低価格を際立たせるために、プライベート・ブランドを導入することになる。

選択肢 イ

生産者は、他のチャネル・メンバーのことを配慮するので、ある水準以下の価格の製品にプライベート・ブランドを設定するのは困難である。

選択肢 ウ

プライベート・ブランドは、生産者が行っている製品の仕様開発を小売業がすべて独自に行い、製造を委託するものである。

選択肢 エ

プライベート・ブランドは、生産者に生産力の余剰がある場合に導入されやすく、そのためにより低価格が達成できる。

選択肢 オ

プライベート・ブランドを導入することによって、低価格訴求のイメージがついてまわるので、高付加価値の商品には導入されない。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成16年度(2004) 試験 問36]

(設問 3)
文中の下線部③のブランド価値に関して、最も不適切なものはどれか。

選択肢 ア

価格競争が発生しても、そこに巻き込まれにくい。

選択肢 イ

高品質のイメージによって、高価格を設定できる。

選択肢 ウ

顧客のもつブランドへの期待を利用して、流通チャネルへのプル戦略が成功しやすい。

選択肢 エ

他の製品グループに新たに進出するときに、ブランド拡張しやすい。

選択肢 オ

ブランド・ロイヤルティが高まるにつれて、マーケティング・コストをかける必要が低くなる。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成16年度(2004) 試験 問36]

解答

設問1
正解
取組履歴
ログインすると履歴が残ります
設問2
正解
取組履歴
ログインすると履歴が残ります
設問3
正解
取組履歴
ログインすると履歴が残ります
解説
この問題は解説を募集しております。
ログインすると解説の投稿・編集が可能となります。
個人メモ(他のユーザーからは見えません)
メモを残すにはログインが必要です
コメント一覧
  • まだコメントがありません
※ コメントには[ログイン]が必要です。