平成15年度(2003) 試験 問7 | 中小企業診断士 企業経営理論
次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。
業界は、ある製品をめぐって原材料、部品等の中間製品、組み立て、ソフトやコンテンツの開発などのインプットからアウトプットまでの一連のビジネス活動を担う多数の企業から構成されている。
こうした一連のビジネス活動は、マージンを目指して連結された①バリューチェーン(価値連鎖)をなしており、各段階で獲得できる価値の総額は、製品の生産に必要な資産を獲得する必要最小支払額を上回る需要によって決まる。
したがって、②この必要最小支払額を低く抑えて、需要を拡大することが重要である。
(設問1)
文中の下線部①の価値連鎖に関する説明として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
価値連鎖上で収益性の最も高い部分には、独占的な地位の強い企業が常に存在する。
選択肢 イ
価値連鎖で創造された価値は、業界の協定によって分配される。
選択肢 ウ
収益性の高い価値連鎖部分に自社製品を位置づけることは、売上を伸ばすためには最も重要である。
選択肢 エ
収益性の高い価値連鎖部分は、新規参入を呼び込みやすい。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問7]
(設問 2)
文中の下線部②に関する説明として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
寡占化が進行するとともに、需要は減少することが多い。
選択肢 イ
代替品の価格低下は、業界の需要を伸ばし収益性を高めることが多い。
選択肢 ウ
低価格の補完品の供給は、業界の需要を伸ばすことが多い。
選択肢 エ
ライバル企業との低価格競争は、生産資源獲得の必要最小支払額を上昇させることが多い。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問7]