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次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。

情報通信技術の発展にともなって、時間や地理的空間の壁を越えて、バーチャルな情報空間で企業がネットワークを組むことが行われるようになった。
準組織的な特性をもつネットワークでは、市場での取引に比べて①取引で発生するコストやリスクが低くなるので、ネットワークを介して外注を行って、自社で生産や販売などの資本コストを節約することが可能である。
さらに、②情報通信ネットワークを利用して、様々な取引が効率的に行われるようなインフラを提供するビジネスも現れるようになった。
そこでは③中核となる能力に資源を重点配分し、その他はネットワークを介してアウトソーシングが行われている。
しかし、その反面では、④このようなネットワーク戦略は大きな落とし穴をもつことに注意しなければならない。

(設問1)
文中の下線部①について、市場での取引がネットワークでの取引に比べてコス  トやリスクが高くなる理由を説明するものとして最も不適切なものはどれか

選択肢 ア

希少で不可欠な資源を独占する取引相手には、拮抗力がなければ従わざるをえない。 

選択肢 イ

市場は相手をだましてでも有利に振る舞おうとする利己的な取引相手ばかりである。 

選択肢 ウ

少数の取引相手が有利な取引情報を占有しがちである。 

選択肢 エ

取引情報には不確実性がつきまとう。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問8]

(設問 2)
文中の下線部②のようなビジネスの名称として最も適切なものはどれか。

選択肢 ア

Eコマース・ビジネス

選択肢 イ

テクノプロデュース・ビジネス

選択肢 ウ

テクノロジー・ライセンシング・ビジネス

選択肢 エ

プラットホーム・ビジネス

選択肢 オ

マルチ・エージェンシー

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問8]

(設問 3)
文中の下線部③は一般にコア・コンピタンスと呼ばれている。コア・コンピタ ンスであるための条件の説明として最も不適切なものはどれか。

選択肢 ア

具体的な製品やサービスに結びつき、販売力を高める能力であること。

選択肢 イ

ビジネスの全プロセスをカバーするフルセットな能力であること。

選択肢 ウ

広く顧客から認知される価値を生み出す学習能力をもつこと。

選択肢 エ

ライバルよりも優れた競争能力であること。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問8]

(設問 4)
文中の下線部④の落とし穴として注意すべきものはどれか、最も適切なものを選べ。

選択肢 ア

アウトソーシングは、自社能力を特定分野に限定することによって、企業の競争力を弱める。

選択肢 イ

時間の経過と共にネットワークが硬直化して、メンバーの発言力が弱くなる。

選択肢 ウ

重要な経営資源やコア・コンピタンスの支配力を失いやすくなる。

選択肢 エ

ネットワークはメンバー企業に対して長期的には外部不経済をもたらす。

[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問8]

解答

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