平成15年度(2003) 試験 問2 | 中小企業診断士 企業経営理論
次の文章を読んで、以下の設問に答えよ。
家庭用VTRではVHS規格の陣営が業界標準を確立した。
他方、LPレコードに代わって登場したコンパクト・ディスクでは、ある企業が打ち出した規格が世界を統一してしまった。
このように、①特定の規格が業界の標準になる現象が多くみられる。
このような場合、規格による市場の支配を狙って、企業間競争はライバルがしのぎを削って争いながらも、協調的な関係が発展するといった、矛盾する企業間関係が成立することが少なくない。
ある規格が優勢になるには、②いくつかの条件が必要であり、それが独特な企業間競争を生み出しているのである。
(設問1)
文中の下線部①のデファクト・スタンダードの説明として最も適切なものはどれか。
選択肢 ア
JIS規格の認証が業界標準には不可欠である。
選択肢 イ
技術的優位性がデファクト・スタンダードを決定づける。
選択肢 ウ
当該規格の普及率がデファクト・スタンダードの決め手になる。
選択肢 エ
標準化機関がデファクト・スタンダードの決定を行っている。
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問2]
(設問 2)
文中の下線部②の条件の説明として最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。a クリティカル・マスを狙って、クリーム・スキミング戦略を展開する。
b ネットワーク外部性を働かせて、ユーザーの便益を高める。
c 補完財の参入を封じ込め、市場を独占する。
d 多様な方策や営業努力を積み重ね、利用者をいち早く増やす。
選択肢 ア
aとb
選択肢 イ
aとc
選択肢 ウ
bとc
選択肢 エ
bとd
選択肢 オ
cとd
[出典:中小企業診断士 企業経営理論 平成15年度(2003) 試験 問2]