平成27年度(2015) 試験 問11 | 中小企業診断士 経済学・経済政策
昨今、外国人労働者の受け入れの是非が議論されている。
2種類の生産要素、資本Kと労働Nを用いて、生産Yが行われる。
資本と労働、そして生産との関係を、労働1単位あたりの資本と労働1単位あたりの生産との対応関係である、次の生産関数で表す。
y=f(k)
ここでk=K/Nは資本・労働比率を、yは労働1単位あたりの生産量を表している。
また、労働供給は一定率nで増加し、常に完全雇用が実現しているとする。
また人々は、所得の一定割合sを常に貯蓄するとする。
新古典派の経済成長モデルの下図を参照した上で、外国人労働者の継続的な受け入れによる労働成長率の上昇が、定常状態における資本・労働比率と労働1単位あたり生産量に与える影響に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
ただしk1は、定常状態の資本・労働比率を表している。
選択肢 ア
資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は減少する。
選択肢 イ
資本・労働比率は上昇し、労働1単位あたり生産量は増加する。
選択肢 ウ
資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は減少する。
選択肢 エ
資本・労働比率は低下し、労働1単位あたり生産量は増加する。
[出典:中小企業診断士 経済学・経済政策 平成27年度(2015) 試験 問11]