平成21年度(2009) 試験 問8 | 中小企業診断士 経済学・経済政策

次のIS－LM分析に関する文章を読んで、下記の設問に答えよ。

下図は、生産物市場の均衡を表すIS曲線と、貨幣市場の均衡を表すLM曲線を描いている。

また、投資関数はＩ＝Ｉ0－ｉｒであり、Ｉ0：独立投資、ｉ：投資の利子感応度、ｒ：利子率である。
さらに、政府支出は与件であり、Ｇ＝Ｇ0とする。
ここで、Ｍ：貨幣供給、Ｌ：貨幣需要である。
また、貨幣供給は与件であり、Ｍ＝Ｍ0とする。
これらから、ＬＭ曲線が導出され、(図3）として示される。
②この式はＬＭ曲線の傾きや位置を表している。


a ＩＳ曲線より右側の領域では、生産物市場は超過供給の状態にある。
b 限界貯蓄性向が大きいほど、ＩＳ曲線はより緩やかな形状で描かれる。
c 政府支出の拡大と増税が同じ規模で実施された場合、ＩＳ曲線の位置は変わらない。
d 投資の利子感応度が小さいほど、ＩＳ曲線はより急な形状で描かれる。

文中の下線部②について、ＬＭ曲線の特徴に関する説明として、最も適切なものの組み合わせを下記の解答群から選べ。

a ＬＭ曲線より下方の領域では、貨幣市場は超過供給の状態にある。
b 貨幣供給の増加はＬＭ曲線を上方にシフトさせる。
c 貨幣需要の利子感応度が大きいほど、ＬＭ曲線はより緩やかな形状で描かれる。
d 貨幣需要の利子感応度がゼロの場合、ＬＭ曲線は垂直に描かれ、ＧＤＰの水準は貨幣市場から決定される。