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次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

毎年10月になると年末資金の不足が予測され、資金手当てのために早めに銀行に借り入れを依頼する、というA社の経営診断を行うことになった。
A社は洗剤、トイレタリー商品など日用雑貨品を扱う中小問屋であり、取扱商品は約5,000種、年商30億円、地場の中小商店を中心に得意先約300社、社員数20人で、創業40年を越える企業である。
近年、取扱商品を積極的に増やしているものの、売上高はここ数年伸び悩んでいる。
また、取引先1件あたりの売上高は減少傾向で、懸命に新規開拓を行っているが、取引金額は小口化傾向にある。
取扱商品の増加に伴って仕入先も増える傾向にあるが、取引額が小さいため価格交渉ではかなり苦労している。
季節商品や贈答用セット商品など、取り扱う日用雑貨品の品種は増大の一途であり、棚札管理を行っている倉庫の在庫管理がついていけない。
このため、ピッキングにはかなりの時間を要することもある。
月次の帳簿上の在庫は把握できているものの、商品アイテム別管理データは100ページにも及び、在庫の動きが的確に把握されていない。

(設問1)
毎年末に繰り返される資金不足を回避するための基本的な対策を、中小企業診断士は求められた。
A社がおかれている状況からみて今後、年末の資金繰りを容易にするための対策として、最も適切なものはどれか。

選択肢 ア

売掛金による信用取引を拡大して、新規開拓をさらに進める。 

選択肢 イ

商品在庫を削減するため、先入れ先出しを徹底して行う。 

選択肢 ウ

すべての仕入先に対して代金の支払サイトを長期化する。 

選択肢 エ

倉庫の在庫商品を詳細に分析してデッドストックを処分し、動きのある商品在庫に絞り込んだ購買管理に取り組む。

[出典:中小企業診断士 中小企業経営・政策 平成17年度(2005) 試験 問32]

(設問 2)
A社は売上高が長期低落傾向にあるため、とくに地場商店街の得意先に対して経営支援対策を行うことで売上の拡大を図ろうと考えている。A社が検討している次のような支援策に対して、中小企業診断士は意見を求められた。このなかで最も不適切なものはどれか。ア売れ筋商品情報や、売上が増大している成長店などの情報を得意先に提供する。イ得意先に対して、量販店よりも低価格で販売できるように卸売価格を引き下げる。ウ得意先の経営者に対して、経営の研修会を定期的に開催する。エ得意先の販売促進や広告活動に対する支援を行う。

選択肢 ア

売れ筋商品情報や、売上が増大している成長店などの情報を得意先に提供する。 

選択肢 イ

得意先に対して、量販店よりも低価格で販売できるように卸売価格を引き下げる。 

選択肢 ウ

得意先の経営者に対して、経営の研修会を定期的に開催する。 

選択肢 エ

得意先の販売促進や広告活動に対する支援を行う。

[出典:中小企業診断士 中小企業経営・政策 平成17年度(2005) 試験 問32]

解答

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設問2
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