平成22年度(2010) 試験 問10 | 中小企業診断士 経済学・経済政策
下図は、最低賃金制度や農産物の価格支持政策のような価格の下限規制を描いたものである。
完全競争市場における均衡は、需要曲線D0D1と供給曲線S0S1の交点Eで実現し、均衡価格はP0、均衡量はQ0である。
ここで、均衡価格より高いP1の水準で価格の下限が規制されたとする。
このとき、取引量はQ1に減少する。
この図の説明として、最も不適切なものを下記の解答群から選べ。
選択肢 ア
価格の下限が規制された場合でもパレート最適が実現する。
選択肢 イ
価格の下限規制により、経済余剰の損失は三角形EFGになる。
選択肢 ウ
価格の下限規制により、消費者余剰は減少し、三角形D0GP1に相当する。
選択肢 エ
価格の下限規制のもとでは、生産者余剰は台形S0FGP1に等しくなる。
[出典:中小企業診断士 経済学・経済政策 平成22年度(2010) 試験 問10]