平成22年度(2010) 試験 問11 | 中小企業診断士 経済学・経済政策
いま、A国とB国間の貿易において、各国が自由貿易を選択するか、それとも保護貿易を選択するか、を迫られているとする。
下表は、このときの利得を表したものである。
両国が自由貿易を選択すれば、ともに40兆円の利益を得る。
しかし、一方の国が保護貿易を選択すれば、当該国の利益は50兆円であるが、自由貿易を選択する他方の国の利益は8兆円である。
さらに、両国が保護貿易を選択すれば、両国の利益はともに10兆円である。
下表の説明として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
B国 | |||
保護貿易 | 自由貿易 | ||
A国 | 保護貿易 | A国:10兆円 B国:10兆円 | A国:50兆円 B国:8兆円 |
自由貿易 | A国:8兆円 B国:50兆円 | A国:40兆円 B国:40兆円 |
選択肢 ア
協力ゲームの解は、両国が保護貿易を選択することである。
選択肢 イ
ナッシュ均衡の解は、両国が保護貿易を選択することであり、パレート最適 になる。
選択肢 ウ
非協力ゲームの解は、両国が自由貿易を選択することである。
選択肢 エ
両国が自由貿易協定を締結した場合、両国全体の利益は最大になる。
[出典:中小企業診断士 経済学・経済政策 平成22年度(2010) 試験 問11]